落日に

2008/02/12(火) 23:27:25 [雑談] #

針金 日没

富士フィルムにポラロイドの代りにフィルムを作つてほしいとの声が出てゐるけど、金を積んで注文するならともかくも、富士の商品として出せといふのはいかがなものか。富士は自分の顧客(フォトラマやインスタックスを使ふ人)に対する責任を果たすことを優先するだらうし、さうあつて欲しいと私は思つてゐる。署名を集めてゐるのを見ると、ポラポラ言ふ前にインスタックスを使へよ、と呟いてしまふのである。

どうせならコダックに言つてみたらどうか。当初ポラロイドは自社の工場を持たず、注文によつてコダックが製造してゐたといふ話を読んだことがある。実はコダックこそ、最初のインスタントフィルムのメーカーだつたか。偉大なアメリカの写真文化を守るといふ意義もあるかも。しかし例の経緯を考へると、もつと無理な話。

Polaroid SX-70 + SX-70 Blend film

Permalink | Comment: 11 | Trackback: 0

Comment


そうだったんですか!
コダックって。
それならインスタントフィルムを自分たちで売り出したのも良くわかります。
ポラロイドとインスタントフィルムでは光が当たる方向がまるで違いますが、違いを認め合わなかった歴史は悲しいです。

期限切れの600フィルム、良く見たら99年製でした。茶色い中に画が浮かび上がるのは幻想的です。

一番先にピールアパート・フィルムが無くなるかと思っていましたが私にとっては意外でした。ゴミは出ますが、今なら感度、白黒またはカラーが選べてピールアパートも良い物ですね。やっぱりFPシリーズがきれいに見えますね。

2008/02/15(金) 21:07:37 | URL | クマ [ 編集]


しつかりした文献を読んでないので、いつまで、どの段階までをコダックがやつてゐたかは知りませんが、コダックからフィルムを買つてゐたのは周知の事実だつたやうです。
ポラロイド、コダック、富士フィルムの関係には興味深いものがありますが、なかなか調べるのも面倒です。ともかく、「ポラがポラが」と言つてゐるだけではインスタント写真の歴史は理解できないやうです。

2008/02/15(金) 22:25:05 | URL | 汐 [ 編集]


実は何度もこのテキストへのトラックバックを挑戦しては失敗しています。
なぜか毎回エラーになってしまうのです。
そしてコメントを残したつもりで、送信ボタンを押し忘れていたようです…。あぅ。

あの署名運動、あまり考えもなしにうっかり参加しちゃったんですけど
汐さんのこのテキストを読むうちに自分は必ずしも望んでいなかったと思い直しました。
まぁ全面否定をするもりもないので、いいかな、とは思うんですけど。

2008/02/26(火) 14:29:25 | URL | keico [ 編集]


富士フィルムへ要望を出すのも自由だし、それにどう答へるかは企業としての判断がされるでせう。

はつきりしてゐることは、富士フィルムにポラロイドの客に対する責任は全くない。署名を出す方も「フィルムを作る能力がありさうなのは富士フィルムだけだらう」くらゐの理由ですね。
一方で、肝心のポラロイドはこの間までカメラを売つてゐたくせに、責任放棄です。長くインスタント写真を独占してきたのに。
どうにも釈然としないのです。

富士フィルムは今も、FI-800GT、ACEといふ、既に販売をやめたカメラのためのフィルムを作りつづけてゐます。写真フィルム全体に言へることでせう。コニカとアグファはどこかへ行つてしまひました。世の中に残つた中古カメラをただの箱にしないために、孤軍奮闘してゐるやうに見えます。(もちろん儲けは出てゐるでせうし、コダックもありますが)

POLANOIDを見ればよく分りますが、欧米人はフォトラマを知りません。インスタックスもマイナーですよね。ポラロイドが全てで、それが消えるのだから一大事です。
彼らはしかたがないとしても、でも日本人は富士のことをよく知つてゐるはずです。独自にフィルムの性能を向上させて、安くて良いカメラを作つてきました。応援しろとまでは言はないが、要望を出すにしても、言ひ方はあるのでは、と思ふのですよ。
たとへば、ポラロイドの代りにSX-70に合ふフィルムを作れ、ではなく、富士は正方形のinstaxを出せ、とか。

2008/02/26(火) 18:22:51 | URL | 汐 [ 編集]


ふむ。個人的にはインテグラルフィルムに関してはインスタックスとポラロイドはその質感がまるで違うので、ハッキリ別物だと思っています。
だから、フジがあるからポラがなくなっても平気、という考えでもありません。
ポラはなくなる、という事実を受け入れるだけですね。
これが日本やヨーロッパの会社だとしたら、少なくともあと数年はフィルム生産を続けるかも知れませんが
アメリカという恐らくは世界で最も即物的な価値観を持つ国で生まれたものだし、
だからこその大発明だったとも思うし、現在の不況やその他の背景に目をつぶったとしても
利益が出ないものはあっさり斬り捨てる、というのもアメリカらしいと思います。
いいとか悪いとかではなくて、とてもアメリカ的だと思います。
まぁ、実際にはこの決定にはかなりの葛藤があっただろうし、あっさり斬り捨てたわけではないでしょうけど。

2008/02/27(水) 10:00:25 | URL | keico [ 編集]


うーん、「アメリカ的」といふのは、ちよつと私にはピンときません。

反証といふわけでもないですが、APSや、ディスクカメラのことを思ひ出しました。
APSフィルムはまだコダックも出してますね。
ディスクカメラは、鳴り物入りで登場して、あつといふ間に消えてしまひましたが、その後フィルムをどれだけ続けたのか。話題にもならなかつたのですから、文句が出なくなるまでは続けたのでせう。

2008/02/27(水) 22:03:01 | URL | 汐 [ 編集]

ポラロイドフィルムForever活動開始について。
はじめまして。
「ポラロイドフィルムForever」というポラロイドフィルム生産継続運動をはじめました。
http://www.d1.dion.ne.jp/~kudar/Polaroid_Forever/

米ポラロイド社は本年8月でポラロイドフィルムの製造を終了することを発表しています。
デジカメに押されてのことと思いますが、ポラロイドは35mmにもデジカメにもない味があります。
これがなくなってしまうのは、文化の危機と考え、ただいま3人でサイト運営しています。
できれば、この署名サイトを多くの人に知ってもらい、いろいろな人やいろいろなお店で署名活動をしていただけたらうれしいです。
よろしくお願いします。

私たちは事前に各メーカーの事情を聞いたところ、富士フィルムはやはり自社製品に注力すると、コダックからは20年前ポラロイドとの特許戦争に敗れて以来、会社の方針としてインスタントフィルムを作ることはないそうです。

ポラロイドフィルムForever 代表 工藤孝生

2008/06/14(土) 10:54:02 | URL | Kudar! [ 編集]


かねがね存じ上げてをります。

文化の危機といふのは同感です。
誰よりもポラロイド社自身がポラロイド写真を一つの文化として育ててきました。ランドの方針もあつたのでせう。宣伝のためではあるが、文化としてのポラロイドのために、たいへんな金を使つてきました。
ところが、その大パトロンがこけてしまつた。つまり、すでに2001年に一つの結果が出てしまつてゐるところが、困難なところでありませう。
それにしても、ポラロイド写真が文化だと思ふ人が少いのが残念です。

2008/06/14(土) 14:59:17 | URL | 汐 [ 編集]

こんにちわ。
こんにちわ。
ポラロイドフィルムForever工藤です。
・ポラロイドにフィルムの製造再開要求
・同時に富士フイルムに代替品製造要求
この2つを推し進める団体がほとんどですね。
私たちは代案を考える方針で動いているので、他団体との連携が取れないのが悩みです。
「ポラロイド写真は文化」と思っているのは同じなのに。

2008/06/26(木) 15:42:08 | URL | Kudar! [ 編集]


正直なところ、Save派との違ひが今ひとつ分りません。

2008/06/26(木) 20:58:27 | URL | 汐 [ 編集]


あとよく見えてこないですが、インスタント写真が一つの写真技術の分野であるととらへてはゐないのかな。富士は、コダックを中間において、ランドが発明した技術(拡散転写法を応用し、即時に現像される写真)を引継いでゐる。

また、写真の歴史において、飛躍的に電気を取り入れたのは、他ならぬポラロイドであることはご存知でせう。世界初の電気シャッター、世界初のオートフォーカス一眼レフ。
即時性とエレクトロニクスの導入といふ点では、デジタルイメージングはポラロイドの延長にあるとも言へる。

なぜ「ポラロイドフィルム」なのか、それが文化なのかを訴へないと。「味」なんて言つてゐるだけでは、他人は説得できません。

2008/06/27(金) 11:53:08 | URL | 汐 [ 編集]

Post Comment

管理者にだけ表示を許可する

Trackback

トラックバックURLはこちら

| HOME |