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コダックEK8はどんなカメラか

2007/10/24(水) 23:55:08 [カメラやフィルム] #

ボート 浮子

コダックのインスタントカメラはかなりの種類が発売されたやうだが、その中でもEK8は似た物がない孤立した機種である。レンジファインダーカメラで、二重像合致式のピント合せ機構を備へてゐる。またSX-70を意識したのか、折畳みむとコンパクトな板状になる。なかなか凝つた造りで、コダックのインスタントカメラの最高機種なのである。ちよつと驚いたが、カメラ前面の比較的目立つところに、Made in Germany の文字がある。もちろんアメリカ人にも、これは魅力的な字句だつたはずである

※追記(10月27日):コダックの資料によるとEK8はアメリカ国内では販売されなかつたやうである(参照:History of KODAK cameras)。この表によると1977年から1979年が販売期間。なほ手元の『インスタント・カメラ ハンドブック』(1981)といふ本には、EK8が「発売元:長瀬産業、定価48,800円」として載つてゐるから、日本では販売されたやうだ。上の記述はカメラだけを見て想像したことで、見当外れだつた。

重石 ボート

ピールアパートフィルムを使ふインスタントカメラでは距離計を持つものは珍しくないが、インテグラルフィルムを使ふ機種では、このカメラしかないと思ふ(他にあれば教へて下さい)。SX-70のやうに一眼レフではないが、自由にレンズを繰出し、意図する場所にピントを合せられるのである。操作はレンズの周りを持つてそれを回転させるか、それと連動するシャッターボタン近くの軸を指先で回転させる。その動きは、カメラ左側にあるレンジビューファインダーに連動してゐる。二重像はまあまあ、よく見えるし、精度も十分あると思はれる。ただし逆ガリレオ式、アルバダ式ファインダーだから「インスタントカメラのライカ」なんて呼んではいけない。

※追記(12月9日):ポラロイドにPronto! RF(またはModel 3000)といふ、箱型SX-70でレンジファインダーカメラがある。The Land Listによれば1977年からの製造。

Kodak_EK8

ところが、手持ちではどうにも使ひにくい(上の写真を見て、どう持てばいいか想像して下さい)。とくに縦にするとお手上げ。レンズの焦点距離が比較的長い(レンズには何も書いてないが、像の大きさから富士のMX800と同じくらゐか)こともあつて、私の腕では、昼間でも手持ちではピントの甘い写真しか撮れなかつた。しかし三脚に取りつけると快適に使へる。さういふカメラと割切れば、かなり楽しい。一番肝腎なことだが、このカメラでしか撮れない写真もある。

泥と青 竹を焼く

※関連記事:「コダックのインスタントカメラはまだ使へるか」

Kodak EK8 + Fujifilm FI-800GT film(expired) ; (カメラの写真は、Fujifilm MX900ACE + Ace film)

Permalink | Comment: 10

Comment


おぉぉ。FujiのSlim Aceはこれをマネしたんですねぇ。
以前Kodakのインスタントで撮った写真を見た時に思ったけどフィルムのフォーマットもすごく近いし。
互換性があるのですか?とても気になります…。

2007/10/25(木) 18:51:44 | URL | keico [ 編集]


富士のインスタントフィルムは、コダックのPR10と同じフォーマットで始まりました。フィルムの寸法だけみれば、富士のFI-10、FI-10LT、FI-800、FI-800GT、ACEが、コダックの規格で作られたことになります(カートリッジの違ひはある)。
感度が違ふし、フィルムの厚さが微妙に違ふのですが、今も売られてゐるFI-800GTフィルムが、コダックでも何とか使ふことができるのです。(600フィルムがSX-70で使へるのと同じことです。出つ張りを必ず切落して入れて、NDフィルターをレンズにかぶせます。ACEフィルムは使へません)

裁判で負けたコダックがインスタントから撤退せざるをえなかつたのに、なぜ富士は今に至るまで続いてゐるのか。ポラロイドとはどう話しがついたのか。これは知りません。(欧米市場で販売しない条件があつたのは間違ひありませんが)

コダックのカメラを今さら使ふ意味はあまりないのです。どうせフィルムは富士なんですから、性能の良い富士のカメラを使へばいい。それでも、Kodak EK8といふカメラはなかなか面白いよ、といふ話しです。

あなたのおつしやる通りで、スリムエースの元をたどると、このカメラになるでせう。スリムエースの前は、Mr.Handyシリーズになつて、これの方がEK8と構造がよく似てゐます。
ただし富士は蛇腹が開く向きが違ひますね。コダック横方向に蛇腹が開きますが、Mr.Handyやスリムエースは縦に開きます!(マニアックですみません)

スリムエースは性能、携帯性とも、素晴らしいカメラです。
keicoさんはスリムエースで、カッコいい写真を撮つてゐますね。このフォーマットを設計したコダックの技術者が見たら、泣いて喜ぶかも。

2007/10/25(木) 22:57:51 | URL | 汐 [ 編集]

いいなあ
 コダックEK8カメラを見たことが有りませんでした。レンジファインダーと言う所が泣かせてくれます。良いなあ。
類似なスリムAceやMr.Handyは有るんですが固定焦点だったりAFだったり。インスタント・カメラも種類が多くて豊かな時期が有ったんですね。

2007/10/26(金) 15:32:32 | URL | クマ [ 編集]


レンジファインダーを採用した理由として、SX-70に対抗するためにはピントを確実に合せる方法が要るが、コンパクトな形で一眼レフにすることが出来なかつたからだと想像します。この規格のフィルムで、富士は一眼レフのMX800、MX900ACEを作つてゐますが、たいへんに大きいカメラです。

コダックの撤退は、ポラロイドに莫大な利益をもたらしましたが、インスタント写真の発展にはマイナスだつたかもしれません。結果的にポラロイドが独占の上に安住したまま、衰退してしまつたやうにも見えます。もちろんデジタルイメージング分野での努力もしてゐたのですが。

2007/10/26(金) 18:12:41 | URL | 汐 [ 編集]


なるほど。やはりフジのインスタントはコダックの流れをくんでいるのですね。

携帯性と性能は認めているのですが、スリムエースには実は落とし穴があります。
まず蓋がちゃんと開閉しないという不具合があったので、わたしはペンチで無理矢理壊すようにして取り除いてしまいました…。
そしてその後もフィルムの上下に黒い影が写り込むということが多々あります。
フジのインスタントがモデルチェンジ、製造中止を繰り返すのは
ハード面での弱みを克服していない内に販売してしまうからなのではないか、と個人的には思っています。
でも実際製造中止になったものを中古で使っているのでどこにも文句の言いようがないというのが実情ですが…。
もしかしたらもう1台買い直してみる価値があるのかも知れませんが、正直そこまでする気には今はなれません。
でもフィルムは素晴らしいですね。感動さえ覚えます。

2007/10/27(土) 15:30:09 | URL | keico [ 編集]

スリムエースの欠点
スリムエースは閉ぢたときに厚みを薄くするためか、全体に、かなり「きつい」設計になつてゐますね。
たしかに、あの蓋の開閉の仕組みは、華奢です。

画面に出る黒い影ですが、蛇腹がギリギリに作つてあるため、内側に凹んで影が写るのです。私はカメラを開いたら、必ず指先でつついて蛇腹を直します。
(コダックEK8も蛇腹はギリギリで、上の写真でも縁に影が出てゐますが、これは直せませんでした)

あと、スリムエースで苦しいところは、レンズの歪曲収差が大きいところです。画面の端では直線が大きく曲ります。シャープなレンズですが、やはりカメラを小さくするため、光学的にも「きつい」設計になつてゐるやうです。

スリムエースは中古も多く出てゐるので、この辺りのことは、近日中に、まとめて記事にする予定です(今、決めました)。

2007/10/27(土) 16:07:01 | URL | 汐 [ 編集]

フィルムは良いのに
 フィルムが良いのに残念な所も有るんですね。私のジャンクで買った91Ace 、スイッチが腐っていたので交換に出したら部品が無いという事で戻って来ました。フィルム排出が出来無く成って戻って来て頭に来ましたが分解整備するとケロッとして動いています。単純構造で助かりましたが、情けないものでした。今はMFな90Aceを多用しています。
 Slim Ace にはそのような不具合が有るんですね。ジャンクにもレンズカバーが開きっ放しが多いですね。レンズユニットと蛇腹接合部にレンズカバーと連動する出っ張りがありますが、動きが渋いですね。

2007/10/27(土) 16:11:38 | URL | クマ [ 編集]


画像面が大きいカメラを小さく作るために、設計に苦しいところが出てくるのだと察します。
コンパクトに設計することに関しては、ミラーを使ふポラロイドフィルムの方が圧倒的に有利でした。その中でもSX-70は非常に優秀な設計だつたのですから、それを目標にした富士(またコダック)の設計者はたいへんだつたでせう。

91Aceは10年ほど前のカメラですね。もう修理不能ですか。
90Ace、91Aceは小さくするのを諦めて、割切つた大きさで作られたカメラになるでせうね。あれに比べると、スリムエースが凝り過ぎだつたのかもしれません。

2007/10/27(土) 16:26:39 | URL | 汐 [ 編集]


SLIM ACE、撮る前に蛇腹を引っ張るようにしたら黒い線が出なくなりました!
貴重なアドバイスありがとうございました♪

2007/10/29(月) 10:52:39 | URL | keico [ 編集]


他人の写真を見ても、あの影はよく出てゐますね。スリムエースの、設計上の問題と言つていいところです。SX-70と同じ厚みにするために、無理をしたのでせう。

ちなみに同時期に発売された ROBO ACE は、蛇腹に余裕があります。畳んだときに厚みがあつて、少し「ごつい」カメラです。
これらの後、富士は蛇腹を開閉させるインスタントカメラをつくつてゐません。問題が多いと判断したのかもしれません。

2007/10/29(月) 17:53:20 | URL | 汐 [ 編集]

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