白黒600フィルムの思ひ出

2006/04/21(金) 17:03:13 [カメラやフィルム] #

街

Polaroid 690 + 600 Black&White film

ポラロイド600フィルムにモノクロがあつたとは、もう昔話である。使用に耐へるフィルムはとうに世界中一本も無いだらう。

売られてゐた時期は2000年の前後数年間らしい。手元に残つた空箱の有効期限が「01/03」である。町でもあまり見かけなかつた。量販店、専門店くらゐでしか見なかつた。やがて、たまに数箱が忘れられたやうに置かれてゐるのを見るだけになつた。

私は二三本しか使はなかつた。いま残つてゐる写真が十枚もない。最初に寒い日に曇り空の下で使つたのがいけなかつたか。どうにも眠たい写真ばかり作つてしまつた。あへて使ふ気もなくなつてしまつた。

小さな玩具

Polaroid 690 w. Close-Up Lens + 600 Black&White film

いまさら言つても無駄だけど、今だつたら、あれこれ試してみようとするところだ。コントラストが比較的強く出る場合もある。画質をコントロールする方法(といつてもライティングか、フィルターを使ふか、温度を加減するか位だらうが)はあつたのだらう。そこまでしなくたつて眠たい写真だつて好いではないか。

森山大道の写真集『4区』はこのフィルムで撮影された写真をあつめたものだ。印刷だからその画質を再現してゐる保証はないが、最低でもどこまでの情報を記録しうるものだつたかは分る(印象としては実物大で刷られた前後の表紙が近い)。念のために言ふと、もちろん、そんな見かたをするだけでは勿体ない、素晴しい本である(この本についてはいつか、また)。

(追記)入手は困難であるが有効期限切のフィルムは存在する。それを今になつて使つてゐる人もゐる。

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