タルコフスキーのコダック / Instant Light: Tarkovsky Polaroids
2007/10/28(日) 22:06:39 [写真集] #
アンドレイ・タルコフスキーの「ポラロイド写真集」:Instant Light/Tarkovsky Polaroids は、よく売れたみたいだ。大衆的人気はないにせよ、さすが有名映画監督なのだ。発表を意図して写した作品ではなささうで、身辺の眺めや家族・身近な人を個人的な楽しみとして写したもの、あるいは映画のアイデアをメモしたものか。霧の立ちこめる草地に木立の影。川のほとりの少年と犬。廃墟に佇む男。窓から差しこむ斜めの光。タルコフスキーの映画を知る人は、いかにも彼の藝術に相応しいと感じるのだらう。それだけでなく、さほど知らない人(私のやうに)にも素晴らしいものだ。作者の名前が無くても、私はこの本を手に取るだらう。
タイトルにはPolaroids
とあるが、六十点の作品のうち十四点は、コダックのインスタントフィルム(PR10だらう)で写されてゐる。長方形の画面のがそれである。正方形はもちろん SX-70 Time-Zero である。どこにも書かれてはゐないが、この本は Tarkovsky Polaroids and Kodaks なのである。二つのフォーマットは違和感なく並ぶ。ポラロイドの黄ばんだ霧、コダックの金に輝く壁、それぞれの美しさがこの本から伝はる。
タルコフスキー監督の映画は、ずつと前に「惑星ソラリス」を観たら死ぬほど退屈で、それきりだつた。この本を買つてから、DVDで「ノスタルジア」をみた。期待通り、この本に近い映像があつた。本に出てくる物が映画にも登場した。美しい場面がいくつもあつた。しかしやはり、少なくとも「劇」としては、どうにも退屈。
Fujifilm MX800 + FI-800GT film(expired)




































