今さらの寸感/SX-70フィルム

2006/09/30(土) 21:20:15 [カメラやフィルム] #

海

Polaroid SX-70 w.Tele-Converter x1.5 + SX-70 Film

SX-70フィルムはそんなに使つたことがなかつた。私のポラロイドカメラはジョイカム、690からで600フィルムのはうが馴染みである。690でSX-70フィルムを使つたりもしたが、実を言ふと、こんなに沢山撮るのは製造中止の発表があつてから。カタログでもずいぶん前から隅つこにしか載つてゐなかつた。ある時期には、全く載つてゐなかつたりさへした。無くなるのを惜しむ声が多いが、対応するカメラを作るのを止めてからの時間を考へると十分だらう。SX-70フィルム対応カメラは箱型も合せて、膨大な数が作られ、売られたにせよ(SX-70が一年に百万台売れた年もあるやうだ。総計で一千万台以上?)。ポラロイド社は代りに600フィルムを使へと言ひ続けてきたのだ。

今の技術水準(フジ製品も含めての水準)からみると、使ひこなすのが難しいフィルムだと思ふ。600フィルムと比べて感度が低いこともあるが、どういふ時にどういふ色になるのかよく分らない。昼間なら、たいてい青ざめて写るのだが。しかし驚くほど豊かな、深みのある色が出ることもある。このあたりを追究するにはもはや遅すぎた。

またカメラが古いせゐもあるだらうが「むら」が出やすい。上の写真は光の筋みたいだけどムラもある。何かと不安定なのだ。(ミラーについたゴミの影も出てゐるが、これはどのポラロイドカメラでもありがちなこと)

壁

Polaroid SX-70 + SX-70 Film

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釣人のやうに

2006/09/27(水) 18:55:33 [日々] #

錆びた棒

Fuji Fotorama Slim Ace + Ace Film

真昼の小さな漁港は静かだつた。しかし、そこに十人以上の釣人がゐる。暇な人たちがずいぶんゐるものだと言へる立場ではないか(いや私は少し寄つただけだ)。出入りする小さな漁船を眺めるのに、さほど待つこともない。網を繕ふ老人、赤児を抱いた奥さん。のんびりとしながらも賑やかなのだつた。

丘

浮きを見つめてゐるかと思つたら、うたた寝をしてゐる。竿をそのままに弁当を使つてゐる。供の犬と何やら話す。宙を行く魚を見るためには、あとどれくらゐかかるのか。

燈台

狭く長い防波堤を行つたり来たりするが、そこには何もない、いつもある物以外には。すでに数へきれないほど繰返された今日の光、今日の風のなかに見知らぬものを探して、やがてあきらめる。

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数へられたもの

2006/09/24(日) 18:37:57 [日々] #

30

Polaroid JoyCam + 500 Film

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棲処

2006/09/21(木) 18:46:18 [日々] #

廃倉庫

Polaroid JoyCam + 500 Film

漁港の隅の棄てられた倉庫。見られてゐる。

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夕暮の形

2006/09/20(水) 19:36:53 [日々] #

夕陽

Polaroid ProCam + Spectra Film

船の形にとらはれてゐたが、かうして見ると、とりとめがない眺め。綱と堤と灯台が作る直角三角形が気になる。

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ぶら下がるもの

2006/09/19(火) 20:16:52 [日々] #

ぶら下がる タイヤと鎖

Polaroid SX-70 + SX-70 Film

夕方になつて日が射してきたのに気づき、港へ立ち寄る。正面から光を浴びる錆びた鉄に、ぶら下がるものの影が、青みを帯びてゐる。立止り、それを見つめてゐると、息づくやうにゆつくりと上下に揺れてゐるのに、気がつく。

待つこともなく、日輪は赤く、輪郭を明瞭に見せる。船体の滑らかな部分は、ゆるく波打ち、輝く。光が消えるまでを見とどける。

港

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波を眺める

2006/09/18(月) 19:53:16 [日々] #

荒波

Polaroid Joycam + 500 Film

遠い颱風の影響か、風は強く、波が高い。内海のことで大したものではないが、常とは違ふ眺め。この程度でも東映映画の幕が開いてしまふのは条件反射的聯想。かういふ日は、私には写真日和ではないのだ。潮吹きカメラを作りかねない。

岩場

Polaroid Spectra + Spectra Film

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緑の壁

2006/09/14(木) 15:42:25 [日々] #

緑の壁

Polaroid Spectra + Spectra Film

どんより曇つて色もはつきり出ないが、それにしても、この建物は、前に見たときは黄色だつたやうな気がする。

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日暮れてうつむく

2006/09/11(月) 20:33:12 [日々] #

貝殻

Fujifilm Fotorama Slim Ace

表に出ると強く臭ふ。水が赤茶けてゐる。赤潮だらう。それでも岸を歩くうちに鼻は慣れて、指先に湿り気を感じるだけになる。日が短くなつた。遠くでまだ光を帯びてゐる入道雲を見たが、すでに足下は青ざめてゐる。

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人込みのなかで

2006/09/09(土) 23:31:23 [日々] #

驛

Polaroid I-zone + Pocket Film

用があつて大阪へ行つた。帰りの電車を一本遅らせて、できた時間に少し。※クリックで二倍拡大。

ビルヂング 影 屋根

大阪は何度も来たことのある場所で新鮮味はないし、かと言つて見慣れた景色でもないから、それを吟味、理解してゐるわけでもない。交通費がかかつてゐることで、何か取り返したいやうな気分でゐたのだな。

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小屋

2006/09/08(金) 21:21:26 [日々] #

小屋

Fujifilm Instax 500AF + Instax Film

昼休みに通りがかつて、見るたびに場所を変へる。住み心地は悪さうだ。けふなどは蒸して、たまらないだらう。

雲

山に沿つて雲が湧く。何か意味のある形に見えてこないかと見つめてゐたが、あきらめた。しかし、かうしてみるとどこか愛嬌がある、か。

家

この眺めを最初に見たのはいつだつたかと考へるが、思ひ出せない。

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何故インスタント写真か

2006/09/06(水) 21:25:17 [即席写真論] #

境目

Polaroid SX-70 + SX-70 Film

なぜインスタント写真を好んで撮るのか、このところ思ふこと・考へてゐること。個人の趣味、藝術として。

  • 撮影をした、その時、その場で得られる。経験と写真とが強く結びつくことになる。
  • ただ一枚のオリジナルが得られる。何かの複製ではない、といふこと。
  • 写真として美しい。色、諧調、粒子、などポラロイド、フジそれぞれに。
  • 物として姿かたち、手触りが好ましい。表面の光沢、厚み、縁、程好い固さ。
  • カメラに個性的なものが多く、使つて楽しい。特にポラロイドカメラは独自のアイデアに溢れてゐる。地味ながらフジの完成度の高さも。
  • (デジタル化された)画像データが容易に得られる。

最後のは昨今の風潮へ「配慮」したやうな話だが、たとへばかうしてブログへ毎日写真を載せる場合でも、デジタルカメラを使ふよりストレスが少いと感じてゐる。

黄色

Fujifilm Instax 500AF + Instax Film

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俄に秋めく

2006/09/05(火) 19:29:25 [日々] #

夕方の稲荷

Polaroid 690 + 600 Film

夕方、神社を通り抜ける。赤鳥居のあたりが、ひどく秋らしく見えた。

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消えゆくポケットフィルム

2006/09/04(月) 23:29:35 [カメラやフィルム] #

羊のやうなもの

Polaroid I-zone + Pocket Film

ポラロイドのポケットフィルムがすつかり市場から消えた様子。通販サイトでは在庫無し、売切れ。オークションでも単品で、いつが有効期限かも分らないものがちらほらといつたところ。あとは店頭に一本二本と残つたものを探すしかない。わたしの近所は一通り点検済で、二本救出した。買溜めした人が多いのだらう。存外、愛用者がゐるやうなのである。同時期に製造中止となつたSX-70フィルムとは対照的かもしれない。金さへ出せば、あれは有効期限(来年一月末)まで(少し過ぎてでも)手に入ると思ふ。

発売以来これを長く避けてゐたので、使ひ始めたのはわりと最近。なんぼ何でも小さ過ぎる、と。カメラが簡易に過ぎることも気に食はなかつた。使つてみると、これがなかなか楽しい。小さくて手のひらに隠れてしまふ可愛らしさ。手帖や便箋の隅に貼るとまた好い。一人、こつそり眺める気分がオツだ。それで、しつかりポラロイドの画質と手触りである。これが倣つた「プリクラ」とはまるで違ふ。

カメラ(Xiao、I-zone)を見ると、ポラロイドカメラの最小限の構成要素が何であるかが分る。レンズ、シャッター、ミラー、そして二本組の現像ローラーである。ソナーどころか、露出計も電子シャッターもモータードライブも要らない。自己現像方式フィルムのための最初のカメラがSX-70であるが、あれは「必ずしも要らないもの」の塊だつたとさへ思へてくる。あの、今でも溜息が出るほど秀逸なファインダー光学系なんて。

ポラロイドカメラは世に登場していきなり頂上に立ち、その後、段々簡易になつて、その果てに出たのがXiaoだつた。と言つても、設計が簡単だつたわけではなからう。特にあのフィルムは良くできてゐる。黒い小箱に折り畳まれてゐるものが、ティッシュペーパーとは比べ物にならないくらゐ正確に一枚一枚出てくる。あの三角を指先でつまんで引き出す行為には、生理的に訴へるものがある。誰を何を写さうが、そんなことどうでもいいとばかりに、夢中になつたことがある。

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2006/09/03(日) 19:20:04 [日々] #

船

Polaroid Spectra + Image Film

造船所の、これから塗り替へられる船。水の記憶が幾重にも重なつていく体。

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川べりの窓

2006/09/02(土) 21:37:13 [日々] #

ビルヂング

Polaroid Spectra + Image Film

街へでかけた。用を済ませて、地下鉄で二駅分を歩く。少し日が傾いたころだ。影の長さに夏が終つたことを知る。橋の半ばで立止る。往来を貫く西日もビルとビルとの谷底には届かず、緑色に濁つたそれは、暗い。風は感じないが、わづかな波があつて、映つた街は小さく揺れてゐる。これを眺めて暮す人もゐるのだらう。

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