南國風
Polaroid JoyCam + 500 Film
海辺の公園でよくある、植栽が南国風なのは、ひところの流行りだつたやうにも見えるが、最近はどうなのか。初めはある種の情緒の押売りと言へるものだつたのだらうが、とつくに見慣れたものだ。冬に雪が積るのを見て、風情を覚えたりもする。
Polaroid JoyCam + 500 Film
海辺の公園でよくある、植栽が南国風なのは、ひところの流行りだつたやうにも見えるが、最近はどうなのか。初めはある種の情緒の押売りと言へるものだつたのだらうが、とつくに見慣れたものだ。冬に雪が積るのを見て、風情を覚えたりもする。
Polaroid Screen Shot + Spectra Film
六月二十九日:「貯木場で可愛いやつを」で紹介した、貯木場の軽鴨もすつかり大きくなつた。十一羽から八羽へと数は減つてしまつたが、親から離れて兄弟姉妹が列なつて泳いでゐる。
やはりインスタントカメラでは、うまく撮れない。昨日は久しぶりにデジタルカメラで撮影してみた。小型でそんなに望遠は利かないが、トリミングしても形が分るくらゐには撮れる。しかしデジタルカメラで撮りましたでは、このブログの趣旨に反する。そこで。
Screen Shot は、今となつてはかなり古いタイプの「プリンター」で、ビデオ信号を内部のCRTに映し、フィルムへ露光する。何が悪いのか凄い色だが、これもポラロイド写真。
それにしても、あんまりだから、色とコントラストを修正してみた。かへつて真実からどんどん遠ざかつて行く、か。(クリックで拡大)
フジから出てゐる、デジタルカメラからインスタントフィルム(チェキ)へ出力するプリンター(pivi)が少し欲しくなつてきたな。
Fujifilm Fotorama Robo Ace + Ace Film
これでは写すことができなかつたが、久しぶりに見た軽鴨の雛はもうすつかり大きくなつてゐた。子供だけで泳いでゐる。十一羽ゐたのだが、今は八羽だけになつてゐる。
Fujifilm Fotorama Slim Ace + Ace Film
夕方いつもの埠頭を通りかかると、貨物船の背が高い。荷物を全て下ろしたのである。タグボートが近くに停つてゐる。日没までには出るだらう。堤防に腰を下ろした。
タグボートが一度、船に近づき、また離れる。ロープをつないだのだ。男が一人あらはれて、岸にもやつてゐた綱を外して、後も見ずに去る。錨を上げる音。貨物船がタグボートに引かれて岸を離れる、次ぎに、押されて向きを変へる。最後に別れの汽笛を鳴らす。日が沈む。
Polaroid JoyCam + 500 Film
海岸に沿つて水が青白く濁つてゐた。苦潮である。酸素を求めて(だと思ふ)、魚が水面に浮いてくる。それを狙つて、たもを持つたお爺さんや、トビが集つてくる。魚が逃げるやうに群なして行くのが、わづかに写つてゐるが、見えないか。
Fujifilm Fotorama Slim Ace + Ace Film
やつと歩き始めたが、厚い或は薄い雲のため日差しはどこにもなく、ただ全てが同じやうに明るさを失つて行くだけだつた。もう日没の時刻かといふころに、雲の切れ間から、山の端にかかる太陽が姿を見せた。振返ると船が輝いてゐた。
Polaroid 690 + 600 Film
けふも雨。梅雨なんだから雨が降るのはいいが、今年は四月の終りから晴れた日が少い。日差しが恋しいといふより、影が恋しい。考へてみれば、必要があればともかく、雨の日に写真を撮ることはあまりなかつた。ことに両手のふさがるポラロイドでは。
色々試したけれど、片手で傘を差しながら撮るなら、フジのインスタックスが比較的具合が好い。軽い。色も濁らないし、ストロボも程好い。昨日の写真の通りである。
上は一昨年の夏に撮つたもの。物を見るといふより、影を探しながら町を歩いてゐた。狭い路地の奥、古い工場の壁のなかで笑ふ顔を見つけたのだつた。
Polaroid SX-70 w. Tele-Converter x1.5 + SX-70 Film
午後になつて日差が少し出てきた。雲が途切れたときは夏である。いつかの続きといふより今日は今日の眺め。
無ければ無いで済む、SX-70用のテレコンだが、前に出ることができない場所では役に立つか。雲、墓、家、船。周辺光量が落ちて、いくらか正の歪曲。
Polaroid SX-70 + SX-70 Film
立掛けてあつた梯子を使つて、防波堤にのぼる。先つぽの灯台まで歩く。そして、写真のことを考へたり、波の音を聴いたり。ふと、足もとに気持ちが戻ると、急に怖くなり、立ちすくむ。
Polaroid ProCam + Spectra Film
蒸暑さに動きも鈍るのが最近である。天気は冴えない。ときをり日が差すかと思へば、黒い雲が山の姿を隠す。それでも夕方、やうやく海岸に。いつかの続きで、車を停めて歩き出す。
風は涼しい。だが浴びてゐると何もかもが濡れてくるやうだ。カメラを支へる指先に粘りを感じる。唇を舐めた味は汗か潮か。
小さな海水浴場へ出る。平日の午後五時過ぎに、ましてこの天気で泳ぐ人はゐない。護岸の階段に腰かけるのは、近所の老人達、学校帰りの仲良し中学生、体を寄せ合ふ男女。皆一様にいくらか波の強い海を見てゐる。
さらに行くと漁港。このあたり(わたしの住む町でも)小さな港は点々とあるのである。ここは峠の上から見たことがあつた。歩いて来るのは初めてだつたか。丘の家並や防波堤の灯台が好ましい。港の造作に古さを感じる。またここへ来ようと思つた。次は夕陽の美しい日に。
Polaroid ProCam + Spectra film
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Author:汐ヒ
海辺の小さな町で小さな写真を撮ります。
カメラ、フィルムなどに関する質問などもどうぞ。インスタント写真の楽しみが、多くの人にひろがることを願つてゐます。
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