Polaroid ProCam + Spectra Film
また夜になつてしまつた。我町の十一時は、真つ暗といふわけでもないが、ぽつりぽつりと街燈くらゐしかないのだ。どうしやうもなく闇のなかに積重なるものの前に立つ。黒い湿つた空気に包まれながら。
Fujifilm Instax 500AF + Instax Film
ちよつと分りにくい写真になつてしまつた。その場所の面白さに気を取られてしまつたせゐだ。貝も気になる。潮は引いてゐる。
貝を採りながら写真を撮れたら面白いだらうと思ふが、両手は泥だらけでどうにもならない。砂と水と光と風。宿借、蟹、海星、鳥、島、船。
Polaroid 690 + SX-70Film
潮干狩のあとは写真の時間。蟹が湧いてゐる水の跡を水が走る。
690でSX-70TZフィルムを使ふため「露出計」の前にフィルター(フジのND0.6)が貼つてある。
Fujifilm Instax 500AF + Instax Film
天気が続かない。毎日同じ場所を行つたり来たりしてゐる。ありのままの日常を見るしかない。明日は汐干狩日和。
マイナス補正してストロボ発光。コントラストをつけた。
Polaroid SX-70 + SX-70Film
雲一つない空から、やがて消える光。
かういふ写真を撮るときに、いちばん注意するべきなのは海に落ちないことだ。当り前なんだが、ふと足もとを見たら危ないところだつた、といふ経験もある。
Polaroid SX-70 + SX-70Film
久しぶりの明るい日差し。玄関先で目を引いた。季節を感じつつ、これはSX-70で撮ると好いかな、と。
花や葉つぱを見て絵を描いたり、写真を撮るのはありきたりの行為だが、結果を見ても私にはどうも言ふべきことがない。
Polaroid 690 + 600Film
けふも空は灰いろ。届くかもしれない荷物も気になる。ぐづぐづしてゐる内に夜。かくなる上は久し振りに、と三脚の埃をはらつて、いつもの港へ。
風がなかつたのは幸ひ。水に浮きながらも、数秒間の露光で揺らぎもしない。
2006/04/21(金) 17:03:13 [カメラやフィルム] #
Polaroid 690 + 600 Black&White film
ポラロイド600フィルムにモノクロがあつたとは、もう昔話である。使用に耐へるフィルムはとうに世界中一本も無いだらう。
売られてゐた時期は2000年の前後数年間らしい。手元に残つた空箱の有効期限が「01/03」である。町でもあまり見かけなかつた。量販店、専門店くらゐでしか見なかつた。やがて、たまに数箱が忘れられたやうに置かれてゐるのを見るだけになつた。
私は二三本しか使はなかつた。いま残つてゐる写真が十枚もない。最初に寒い日に曇り空の下で使つたのがいけなかつたか。どうにも眠たい写真ばかり作つてしまつた。あへて使ふ気もなくなつてしまつた。
Polaroid 690 w. Close-Up Lens + 600 Black&White film
いまさら言つても無駄だけど、今だつたら、あれこれ試してみようとするところだ。コントラストが比較的強く出る場合もある。画質をコントロールする方法(といつてもライティングか、フィルターを使ふか、温度を加減するか位だらうが)はあつたのだらう。そこまでしなくたつて眠たい写真だつて好いではないか。
森山大道の写真集『4区』はこのフィルムで撮影された写真をあつめたものだ。印刷だからその画質を再現してゐる保証はないが、最低でもどこまでの情報を記録しうるものだつたかは分る(印象としては実物大で刷られた前後の表紙が近い)。念のために言ふと、もちろん、そんな見かたをするだけでは勿体ない、素晴しい本である(この本についてはいつか、また)。
(追記)入手は困難であるが有効期限切のフィルムは存在する。それを今になつて使つてゐる人もゐる。
Polaroid ProCam w. Close-Up Lens + Spectra Film
人が通れる切れ目ごとにある番号。切れ目は颱風のときには鉄扉でふさがれる。数字は都合あつて記されたものだが、それはそれとして、自分にとつての意味を考へてゐた。家へ帰つて思ひ出した。私の誕生日だ。
附属のクローズアップレンズを使用。30cmをストラップで測る。ファインダーをのぞかず、その幅を見つめながら撮影した。日が急に射して数字のペンキが光つた。カメラには眩しかつたか、アンダーになつた。ま、これはこれで。壁の数字さへも動いて止まないのが世界。
Polaroid SX-70 Sonar + SX-70TZ Film
夕方になつて風が強くなつた。有刺鉄線、電線、二羽の鳥、雲。
Sonarでは、手前の有刺鉄線にピントが来てしまふので、マニュアルでピントを合せた。
2006/04/14(金) 18:45:31 [カメラやフィルム] #
Polaroid JoyCam ヒッパレー + 有効期限切れの500Film
フィルムはまとめて買つた方が安いからと、まとめて買つたが、それを使ひ損ねたり、あるのを忘れてしまふことがある。あ、こんなところに、と見つけたときにはもう遅い。
ひと月ふた月ならどうといふこともないが(もちろん保存状態による)、一年二年過ぎたものはどうしやうもない。色が出ない・ムラがある程度ならまだいい。インスタントフィルムでは、ひどいときはフィルムがつまつたり、薬品がもれてカメラを汚してしまふ。惜しむ気持ちと物を粗末にした罪悪感に胸を痛めやうが捨てるしかない。ポラロイドの自己現像型フィルムでは内蔵電池の劣化もありうるさうだ。
上は二三年過ぎたフィルムの例。カメラはゴミ捨て場で拾つたヒッパレーで、これならトラブルがあつてもあきらめがつくからと撮つた。これはこれで味がある? いや、新しいフィルムならもつと好い写真になつたはず。もしムラのある・色の変な写真が欲しければ、撮影者によつて加減ができる何らかの手段で意図的にしたはうが上等だと思ふ。
5月2日加筆
Polaroid 690 with Close-Up Lens + 600Film
「バアチャンの」とつけば「美味しい」のである。間違ひない。事実を越えて真実ですらある。九十過ぎの丹精をおもへば、なほさら。
質感を出すには少し露出をマイナスしたはうがいいが、平面的な感じにするためそのまま。
Polaroid One Rossa + 600Film
「赤いポラ」を持つと反応しやすくなる、わけでもないけれど、いかにも似つかはしい、と感じる。
これくらゐの距離なら、oneでも十分ピントが来る。
Polaroid One Rossa + 600film
近所の人はこの鉄橋を見たままに「赤い橋」と呼んでゐる。もちろん地名に由来する正式な名はあるが。
カメラの名も見たまま「赤」だけど、これは正式な名前。
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Polaroid 690 with Close-Up Lens + 600Film
近所の公園、いつもゴミを捨てにいくときにその下を通る桜木。
光を強調して、画面を明るくするため、目盛半分プラス補正。
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Author:汐ヒ
海辺の小さな町で小さな写真を撮ります。
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