チェキのある風景
町へ出かけた。地下街の一角に机がならんでゐて、そこから行く人に声をかける集団がある。「taspo」と書かれた幟が立つてゐる。煙草を自動販売機で買ふためには、この証明書がゐるやうになるとは、すでにきいてゐる。その申込書を書く場所なのである。そこに付ける写真もここで撮つてくれる。カメラはチェキ:instax mini 7 である。あのキュートな
、丸いものが、白い背景の前に坐らされた人々を次々と写していく。そして私も。
煙草業界は何台のチェキを買つたのだらう。それで何枚の写真が全国で撮られるのだらう。かうした場所でも効率よく人がさばける。街角の煙草屋のおばあさんでも使へる。このカメラでなければ、だめなのである。
taspo申込書をポストに入れてから(そこにどんな風に写真がつくのか見たい)、チェキも欲しいなと思ひつつ、中古でPiviを買つた。実は数ヶ月前に出来心でデジタルカメラをひとつ買つたのだが、買つた日以来全く使つてゐない。一通り触つたら、ひどく面倒くさくなつてしまつたのだつた。いくら何でも勿体ないので小さい写真でも作つて遊ばうと思つたのだ。当然ながら、これはまさしく拡散転写法、インスタント写真の画。青みを帯びたむらが美しい。
Fujifilm Pivi MP-300
















