箱の中の風景
2008/03/08(土) 21:35:54 [箱の中から] #
写真を始めたころ、どんな写真を撮つてゐますかと訊かれると、答へに困つた。どうせ世間話のついでなんだから、相手が愛想で言つてゐるだけなのは承知である。適当にそのへんの物を、とか、カメラをいぢるのが楽しいだけで、とか、それで済ませた。実際、そんなもんである。いはゆる風景写真を撮らうと思つたこともある。景色の美しいところへ、朝まだ暗いうちから、三脚や交換レンズ数本持つて出かけたこともある。しかしこれは続かなかつた。
最近は「散歩写真」といふ言葉が、それなりに使はれてゐるのか。これは丹野清志が最初に使つた言葉だと思ふ。丹野の『散歩写真入門』といふ本を図書館で借りて読んだのはかなり前のことだ。役に立つ本ではないが面白かつた。このブログのタイトルに「歩く」なんて入れてゐるのは、これの影響だつたかも。しかし「散歩写真」では、言葉の印象として、ちよつと気楽に過ぎる。たとへ客観的にはさうだとしても。
で結局、今は「風景写真」を撮つてゐるつもりでゐる。いはゆる風景写真ではないかもしれないが。景色のきれいな場所だけに風景があるわけではないだらう、と。
Fujifilm ACE ; FI-800GT







